2021年2月2日
ある新聞の記事に寺山修司の詩句が書かれていた。『ふり向くな ふり向くな うしろには夢がないー』と。コロナ禍という大多難な渦中にある私たち、いつコロナが収束するのか、元に戻れるのかと過日の"普通"を前提とした生活を夢見ているが、果たしてそうなるのだろうか?1年が過ぎ、色々な変化が周りで起きてきている。その代表的なキーワードは、リモートやオンライン、そしてそれらを支えるデジタル技術の急速な進展。聞くところによると都会からの人の流出も起きているとか。オンラインの恩恵も段々と実感出来てきており、いままで会うことすらなかった人たちと物理的な距離は関係なく話し合える、そんな時代になってきた。以前にも書いたことだが、AIに代表される時代の流れをコロナが加速させているだけではないだろうかとも思っており、新たな時代に合った地域福祉とは何なのかを模索してゆかねばならない。来月には、本会主催で「地域共生社会を考える市民フォーラム ~誰もが自分らしく暮らせる地域社会~」を開催予定で、未来に向けた道標が掴めればと願っている。デジタル技術による社会インフラの発展とアナログである人間、絶妙な調和をどのように図ってゆくのか、素晴らしい未来を夢見たい。
『ふり向くな ふり向くな うしろには夢がないー』
有田 信二郎