2020年9月15日
今年6月に、地域福祉に関する調査をアンケート形式で実施した。対象者は宇部市民を無作為で抽出し選定された。この調査結果は今後の地域福祉計画の参考資料として活用される予定だが、次の3点について触れてみたい。
最初に、宇部市社会福祉協議会の認知度。29歳までの若年層がとても低い状態であった。地域福祉を担う私たちとしては、ここにも大きな焦点を当てた周知活動を図ってゆかねばならないと実感、現在制作中の"うべっぽくん"着ぐるみを最大限活用して、本会をしっかりと知っていただけるよう、努力を積み重ねなければならない。
次に「地域福祉とはどんなイメージ」というような質問への回答。「助け合い」「介護」「高齢者」「障害者」等が上位を占め、社会的弱者に対するものであるとの認識が強いように感じておられるようだ。福祉とは英語でWelfare(Well+Fare)、つまり『より良く生きる』ということだと私は思っている。すべての地域住民にとって誰もが地域の中で自分らしく暮らすことができる、そんな共に暮らす地域社会を目指して活動を続けたい。
もう一点は「手助け」について。「安否確認の声掛け」「話し相手」「ちょっとした買い物」「ゴミ出し」等々、手助けできると答えた人たちが相当数おられる一方で、"行っている"と答えた人数がかなりの低率であった。このあたりのマッチングを図ることも本会の役割であろう。
他にもたくさんの項目があるので、それらを参考にさせていただきながら、市社協としての使命を果たしてゆきたい。
有田 信二郎