2020年6月1日
首都圏に住む、知り合いの大学の先生から連絡が届いた。彼女は車椅子を利用して生活をし、また先生としての仕事を行っておられる。それ故に東日本大震災の際は大変なご苦労をされたとのことを聞いていた。今回のコロナ禍は、彼女にとってある意味で風が吹いてきているという状況があるようだ。接触機会の80%低減という大号令の下、Stay Homeとかリモートワークが喧伝されている現状は、車椅子生活者にとって活躍の場の拡大に繋がるものであるようだ。ネットやバーチャルリアリティ(VR)というものを駆使することで、物理的移動にハンディキャップがある実態をカバーできる。いやそれ以上に、だからこその活用術(経験から学んだ)を知っておられるのだろう。コロナ禍は、多くの悲しみや困難さ、ストレス等を強いるものではあるが、きっと新たなる時代へと導いてくれると信じたい。
その時が、多様性を認め合い、個性が活かせ、誰もが自分らしく活躍し暮らせる、そんな社会であることを夢見たい。
有田 信二郎