2019年3月8日
世の中には耳が不自由な人たちがたくさん存在し、手話や要約筆記という視覚による情報保障の手段がある。ただ、手話通訳者もそうだが要約筆記を担っていただける人材が極端に不足しているのが現状だ。
要約筆記はその言葉通り、講演やセミナー等で話される音声言語を要約して文字にする仕事。以前は、手書き文字が主流であったが、IT技術が進歩した現在、パソコンを活用するのが主流と変化してきている。他方、高齢化社会での情報保障に視点を移すと、要約筆記の必要性は益々高まるだろうと考えられる。
このような課題をどのように解決して行けばよいのだろう。一つの方策として、IT企業の協力を得るのもどうだろうか。当該企業にはIT技術やPC操作に精通したOBの方々も多いはずで、その人たちの得意を地域社会で活用できれば、課題の解決と人材の活用の双方向のメリットが生まれる。
時代はどんどん変化(進化)する中で、新たな課題へのアプローチも相応の変化を図ってゆく必要を感じている。ただ、どのように変化が進もうと、『人』が中心にいることを意識し続けたい。
有田 信二郎