2024年12月10日
先日、宇部西ロータリークラブの卓話で合理的配慮についてお話しさせてもらった。何回か書いているように今年4月から障がい者への合理的配慮が民間にも義務化され、世の中の有り様が変わってくる時代に入ってきた。しかしながら、世間の様子を見ていると意識等も含めあまり変化がないように感じている。合理的配慮は障がい者のみに特化したものではなく、誰もが暮し易いようにする一つの意識の変革だと思っている。人にはそれぞれ個性があり、得手不得手もあると思う。互いを認め合い、得意を活かし、不得手な所は他の人に助けてもらう(配慮)、そんな当たり前の社会が深化してきて欲しい。
NHKの番組で紹介されていた「人はなぜ老いるのか」。それによると、寿命を延ばし"老いる"ことを人間は選んだそうだ。年齢を重ねることで獲得できる経験や知識等を種の存続に活用しているとのこと。来年には、団塊の世代がすべて後期高齢者になってくる。高い人口割合のそれら"老いた人"が、他者への配慮をしっかりと胸に刻んで進んで欲しい。
先日訪れたイタリアンレストランに「Treat others how you want to be treated」と掲げてあった。自分が欲することを他者へというこの文言、ちょっと嬉しい気持ちになった。
有田 信二郎