文字サイズ小 中 大
トップ > 会長の部屋 > 舶用エンジン

会長の部屋

活動日記

随想録

会長の部屋

活動日記

2024年7月12日

舶用エンジン

「舶用エンジン」と聞いて直ぐにイメージが湧くひとは少ないのではないだろうか。最近の報道で自動車メーカーのみならず舶用エンジンを作っている大企業も性能データ改ざんで告発されているとのこと。日本が得意とする高性能な機械装置に汚点が付くことに寂しさを感じている。私は1973年に宇部興産に入社し機械部門に配属となった。当時、三菱の舶用エンジン(UEC型)を製作しており、工場に行くとそびえ立つ様な姿の大型舶用エンジンが目に入ってくる。高さは3階建ての家くらいで堂々たる威容だった。そのエンジンは一万八千馬力の出力で最高回転数が100rpm程度。自動車のエンジンが通常2,000―3,000rpmくらいなのでとてもゆっくりとした回転であることがわかるだろう。でも、これで大きなスクリュープロペラ(直径10mくらいだろうか?)を回転させ、大海原を自在に航行している。大型石油タンカーである出光丸は30万トンで船長は333mと東京タワーの高さと同じだとのこと。造船が盛んで多様な技術にあふれていた時代があったが、今はどうなのだろう。データ改ざんという不名誉なラベルは取り除き、技術大国日本であり続けて欲しい。

有田 信二郎