2023年7月11日
78年前の昭和20年、宇部市でも大空襲があった。資料によると4月から8月にかけ計8回あり、その中でも第3回目の7月2日の焼夷弾による大空襲では罹災者数が2万5千人近くに及んだとのことだ。昭和25年生まれの私には実体験はないが、子供の頃にあちらこちらにある溜池でフナ釣りをしたり、炭鉱の廃土(ボタと言っていた)で埋め立てられつつあったそれらの溜池で石炭を掘り出して自宅の燃料にしていた記憶が鮮明に脳裏に残っている。これらの溜池は爆弾の跡だったのだろうが、今ではそれらの土地の上には住宅が立ち並んでいる。
悲惨な戦争から立ち直り、世界で屈指の経済大国となった我が国だが、近年は自然災害に悩まされている。2週間続いた豪雨により宇部市でも特に北部地域で被害が出ており、災害支援ボランティアの方々と共に本会職員も復旧支援に当たっている。50年・100年に一度といわれるような異常気象が毎年のように発生しており、今後どうなるのかが心配だ。
有田 信二郎