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2023年1月10日

メタバース元年

明けましておめでとうございます。今年も色々なことを感じるままに書こうと思っています。NHKがメタバースについて特集番組を放送していた。そこで語られていたのは今年がメタバース元年だとのこと。司会者と共に筑波大学の落合陽一さんが色々な角度で話をされていた。学校に行けない子供たちのためのメタバース学校、子供を亡くした母親、永遠に生き続けるクローン等々、とても興味を引く番組だった。子供を亡くした母親のことは韓国での事例だった。8歳の娘を亡くし悲痛な思いの母親を何とか手助けしようとのことでITエンジニアが総力を挙げて娘さんのクローンを仮想空間で再現し、母親に対面させるというもので感動的な場面もあった。永遠に生き続けるクローンというのは、ネットの中にある膨大な個人情報を集約して個人のクローンを作り上げるというもの。そこにはその個人自身も関わって、まさに同体となるような作り込みをするそうだ。そして、そのクローンはメタバース(仮想空間)で生き続けることになる。落合さんが言われていたが、人口が大きく減少して実社会の人間が減ってもメタバースの社会では大きな人口のままということもあり得る。ひょっとして、メタバースの世界というのは冥土なのかも(?)と思ってしまう。仕事や考えることもクローンがやってくれるようになると、『生きる』ということは何なのかを真剣に考えなければならないかもしれない。

有田 信二郎