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活動日記

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2022年11月15日

荒城の月

前回に引き続き"月"の話題となるが、「荒城の月」という歌について記す。
数年振りに九州に小旅行してきた。目指したのは大分県竹田市にある岡城址で、標高300mくらいのところに壮大な石垣がその威容を誇っていた。天守閣跡まではかなりの傾斜路を登ってゆかねばならなかったが、その価値が十分にあった。よくもこれだけの石組をしたものだと感心させられる。天守閣の場所に一人の銅像が設置されており、この人が滝廉太郎。有名な「荒城の月」を作曲した人物だ。10年位前になろうか、宮城県にある仙台城址を訪れたことがあり、その時に荒城の月の歌詞が刻まれているのを見た。作者は土井晩翠という方で、その歌詞を頭に浮かべながら仙台のまちを見下ろしたことを思い出す。今回は曲に繋がる場所で、滝廉太郎の銅像のところから見渡すと四方が山に囲まれており、あのメロディーができたのはこの情景ゆえなのだなと感じた。歌詞と曲に繋がる2つの城跡を訪れることができ、また一つ心に残る記録が増えた。

有田 信二郎