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会長の部屋

活動日記

随想録

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2022年6月21日

障害者雇用に携わって

6月末で障がい者雇用のフィールドから身を引くことにした。重度障がいのある息子に背中を押される感じで、50歳になる節目の2000年からこのフィールドに身を置き、自分なりにできることを精一杯やってきた。2000年当時は、法定雇用率はあるもののまだまだ進んでいないというのが実態だったと思う。転機が訪れたのは2006年に国連で採択された障害者権利条約。これにより、日本国内でも条約を批准するための議論が巻き起こり、障害者基本法の改正(2011年)から始まり、今に続く法律改正や社会の変化が起きて来ている。

よく言われることだが、障がいとは今の社会構造において不自由あるいは困難さを表すものであり、現在の急速なDX社会への変革の先には『障がい』も大きく変わってくるのだろう。AIが人間を越えるのかどうか、専門家の間でも色々な意見があるようだが、私は私であり続けたい。住み慣れた地域の中で、福祉(Well-being)に軸足を置き、今後もできることをやってゆきたい。

有田 信二郎