2023年5月16日
5月13日、うべつくし園の50周年記念式典が開催され、私も参加させていただいた。障害のある子を持つ親にとって同園は心の拠り所となる貴重な存在であり、現在においてもその位置付けは変わっていないと思っている。我が子は今年45歳になるので、通っていたのは創立間もない頃だったということを改めて認識した。40年以上前の当時、自閉的傾向があると診断されたが暗中模索の状態だった。また、知的障害もあることから、つくし園への通所は親にとっても学びの場であった。その後、障害者福祉に関する施策は前進してきており、特に2006年の国連による障害者権利条約の制定により、そのスピードは一気に上がってきている。一方で、世の中の変化も急速に進んでいるので、新たなニーズも出てきている。障害のある子を持つと、子供の時、成人した後、そして親亡き後、兄弟の事、等々、色々な心配事が出てくるが、そのような子を授かったからこそ分かること、見える風景があり、親としてなすべきことをやり続けて行きたいと思っている。
有田 信二郎