2023年8月8日
赤道付近は猛暑というイメージだろうが、そうでもない。タイのマレー半島にあるツンソンという地域で長らく生活していた。海に面してはいないが細長い半島で、両側に大きな海がある。そして、生活していた場所はジャングルのような植物がたくさん群生していたお陰だろうか、ある意味でとても過ごし易い場所だった。色々な果物も豊富にあり、何も心配せずにゆったりと暮らせる、そんなところだった。もう一か所のインドネシア、カリマンタン島の東端にいた時だ。カリマンタン島全体はジャングルに覆われており、人間が生活している部分だけ開けているという所。ここも前出のツンソンと同様にゆったりと暮らせた。休日は半ズボンに半袖シャツ、スリッパを履いて小さな町中を散歩。食べ物は豊富にあり、何不自由なく暮らせた。海から吹く風は心地よくもあった。スコールも定期的にやってきて、海を眺めていると遠くから黒い雲とカーテン状の雨の幕が近づいてくる。分かり易い気候だった。4つの国での生活、1980年代から1990年代にかけての経験を綴ってみた。
沸騰化の時代到来、地球はそして人間はどこに向かって進んでいるのだろう。
有田 信二郎