2017年11月2日
香港を飛び立ち、途中バンコック経由でドバイへ。ペルシャ湾に入ると、海上のあちらこちらにオレンジ色の炎が見えてきた。海底油田から吹き出るガスが燃えているようだ。夜間の到着となったときは、オレンジの光がまるで誘導灯の様に輝いている光景である。ドバイ空港に着くと、迎えの車に乗って、いざ現場のあるラスアルハイマー(RAK)という首長国へ。アラブ首長国連邦はその名の通り首長国の連合体であり、7つの首長国に分かれていた。その中で最北端にあるのがRAKだ。空港から2時間くらいで我々の宿舎のある町中に到着。町といっても道路沿いにレンガと壁土で作られた家々が並んでいるところ。ただ、外国人もいるので、7-8階建てのホテルも1軒あった。私たち日本人は、フラットという3階建てくらいの建物を数件借り切り、そこでの生活である。そこから、プラント建設現場までは車で約30分。毎日(といっても、土~木が勤務日で金曜日が休日)海岸沿いの景色を見ながらの通勤であった。ドライバーはインド人とパキスタン人で、二人とも気さくな人物であった。
休みの日には、旧市街(漁村)に行き、魚釣りや水泳を楽しんでいた。魚は入れ食い状態で、持参していた小さな投げ竿で40cmくらいの鯛も釣り上げたものだ。そこでは、釣りをする人は居らないようで、餌には何でも食いつくという状態だったのだろう。月に1回、ショッピングツアーと称して、ドバイの街まで買い物に出かけた。そこでは高級ブランド商品をはじめ、日本食品、そしてゴールドショップでは店内すべてが金、金、金の状態。ちなみに、知り合いとなったアラブ人が言うに「アラブでは、紙幣は信用していないので、絶対価値のある金に換える習慣がある。だからゴールドショップがたくさんあるのだ」と。ゴールドスーク(スーク:アラブ語で市場のこと)というところもあった。アーケード通りのほとんどがゴールドショップで、正に壮観。
(続く)