すっかり陽が短くなった。少し残業をして職場を出ると、空には月が浮かんでいる。
今年の十三夜は10月15日だった。当日は、あいにくの雨模様だったが、その前日には少し欠けた月を雲間に観ることができた。
十五夜が中国由来なのに対し、十三夜は日本ではじまった観月の風習だ。「後の月見」とも言い、その歴史は平安時代まで遡るという。どちらも秋の実りに感謝するため収穫物を月に供え、神が宿るとされるススキを添える。
今どき、十三夜に月見をする家庭はどれくらいあるだろうか。以前、和菓子屋の店主から、十五夜と比べてマイナーな十三夜では、特に団子などを仕入れることもないと聞いた。
一方で、10月と言えばハロウィンである。アイルランド地方の古代ケルト民族の祭が、これほど日本を席巻することになるなど30年前は思いもしなかった。
都心のとある駅前では、例年、DJポリスが現場指揮官車両に立ち、大勢の機動隊員が雑踏警備に出動する。自治体の長が記者会見で「来ないで欲しい」と呼び掛けるほどの大騒ぎだ。
海外由来のこうした文化を否定する気はないが、日本各地の伝統行事が衰退していくのはなんとも寂しい。人口の減少や高齢化による担い手不足、さらには時代の流れもあるのだろうが、日本のよき文化がひとつでも後世に残ることを願っている。
投稿者 コミュニケーション支援室 つゆくさ
10月に入りすっかり秋めきましたね。何をするにもよい季節になりました。
先日、県外に住む娘のところに行く予定に合わせ、温泉旅行に出かけました。
娘たちがまだ子どものころ、旅行先で温泉の魅力にとりつかれ(私が)、帰ってからも毎週のように近場の日帰り温泉にしばらく通ったことを思い出しました。
そんなことを考えながら、孫と一緒に来ている(1歳4か月温泉デビュー)今、不思議なような何とも言えない幸せな気持ちになりました。
朝から温泉にゆ~ったりと浸かって上げ膳据え膳、また、素敵な雰囲気の温泉街を歩いているとあちらこちらから良い匂い、気が付けば食べてばかりですが、しっかりと癒された旅でもありました。
慌ただしく過ぎていく毎日ですが、時にはゆっくりと非日常を味わうことも大切だなって思っています。「また明日から頑張ろう!」って元気をもらえるような気がします。
次はどこに行こうかな、また目覚めそうな予感・・・
投稿者 生活支援課 温泉好き
7月下旬の夏休みの初日に、息子が通う小学校の担任の先生からお電話をいただきました。
まだ夏休みが始まってなかった!?と思いながらドキドキして電話に出ると、息子が通学路に落とし物をしており、それが届いているので学校まで取りに来てほしいという内容でした。
詳しく聞くと、終業式の日の下校中に手袋を落とした様子。地域の方が散歩中に落ちている手袋を見つけて拾ってくださり、さらに雨で濡れていた手袋を営んでおられるクリーニング店で洗濯をしてから学校に届けてくださっていました。
手袋は前からついていた汚れまできれいに落ちており、新品のような状態で戻ってきました。拾って学校に届けていただけるだけでもありがたいのに、洗濯までしていただき、感謝でいっぱいでした。
お礼の電話をしたときには気さくに話をしてくださり、優しいお人柄が伝わってきました。普段から周りを気にして、誰かの役に立つことができるといいね、と息子と話しました。ただ、雪遊び用の手袋をどうして暑い時期に学校に持って行っていたのかは謎のままです・・・。
投稿者 生活支援課 マスカット