私は、上宇部地区の福祉委員として9年になります。福祉委員として勉強したことは、高齢者の見守りとは「誰もが、どこでも参加できるボランティア」だということです。福祉委員、民生児童委員、自治会長だけではなく、向こう三軒両隣、多くの人の目で救われる命があるからです。日頃から安否確認をすることで、災害時にも必ず役に立ちます。そのため、見守り活動は地域内の関係機関との情報共有が重要になってきます。上宇部では関係団体がそれぞれの役割を理解した上で、見守り活動がはじまっています。
そんななか、当地区の福祉委員の主な役割として「福祉委員だより」の配布をしています。地区内の50人の福祉委員に「とにかく福祉委員だよりを持って、一人暮らしの高齢者のお宅を訪問してください」とお願いしています。1年目は200枚、4年目は740枚と地区内の対象者の約90%のみなさんに配布することができました。
残念ながらコロナ禍で全員手渡しとはいきませんが、「福祉委員だより」を手渡しすることで、安否確認ができ、高齢者の皆さんは地域の方が気にかけてくれていると安心感にもつながります。私の夢は宇部市の一人暮らしの高齢者全員に「福祉委員だより」が配布されることです。